更新日:2003.8.10 

[SO-KA]!って?
[SO-KA]編集部
スタッフの紹介です。
w-soho関西とは?
SO-KA発行までの軌跡
書き込みお待ちしてます!
 


サイト及びメールマガジンへの広告掲載はこちら


Produced by
w-soho KANSAI
SO-KA!編集部



プチ特集 どこで暮らす?どこで働く?

         〜都会のSOHO・田舎のSOHO〜

第4回

■フリーランスの住宅事情 〜夏の夜。祭囃子が聞こえてきたら〜
by まっつん 
 「ルミにふられたから今晩つきあってくれへん?」

 え?ステキな殿方からのラブコールかって?いえいえ、残念ながら、ここで
 できた2人めの女友達からの電話。
 彼女の仕事の関係もあって、地区の盆踊りの練習に行くのに連れが欲しいら
 しい。「新しい参加者を連れて行くと、年輩の方々に喜ばれるのよ」との言
 葉に乗せられて、「あたしゃ補欠かいな!気ィ悪ぅ」と突っ込みながらも、
 うちわ持参でかけつけた。(結構やる気やん!)

 踊りはもう始まっていた。彼女はさっさと輪に入って、早くおいでと手招く。
 「ええい、ままよ」と見よう見まねで踊り出したのはいいけれど、足がもつ
 れて、今にもこけそう!
 おまけに、突き出す手振りは優雅どころか、どじょうすくいか太極拳かと見
 まがうほどの力強さで、彼女にも爆笑される始末。

 しかし、そこはそれ、ここ数年で身につけたオバハンパワー。人目も気にせ
 ず踊り続けること30分。休憩タイムにはお茶まで出てゴキゲン!
 ところが、再び始まった踊りは前とちょっと違う。「『汐くみ』っていうの
 よ」と教わった振りは、そう言われてみれば、何かをすくうかのような仕草。

 感心している間もなく、今度は2人のおじさまが躍り出て、なにやら奇妙な
 身振りで皆を先導しはじめた。
 その腰つきたるや、何とも言えない味があって、「おぬし、できるな!」
 その上、どことなくなまめかしい腰の入れ方がおかしさを誘って、あちこち
 からくすくす笑いも…。

 色っぽい踊りの理由は、間もなく耳に入ってきた歌い手の台詞でようやく理
 解できた。
 「嫌よ、嫌よとぉ〜。」
 前後の2人に近づいては離れ、背中合わせに手で顔をちょっと隠し、ちらり
 と振り返る仕草は、まさに『相対(あいたい)』という踊りの名前にふさわ
 しい。踊りが佳境に入るにつれ、2つの黒い影が手を取り合い、三々五々、
 闇に消えていく、かつての農村の男女の姿が一瞬頭をよぎる。

 去年の盆踊りはくじ引き目当てにこそこそと出かけたけれど、今年は祭囃子
 に誘われて、闇に紛れてふらりと踊りの輪に流れこんでみようか。       



戻る



メールマガジンの購読はこちらから!