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▼その5 謎のオフ会編
●○●美容外科に続き、まさかのオフ会デビュー●○●
「がんけんかすい」という聞き慣れない病名に出会い、ネットで調べれば調
べるほどに、「もっと生の情報を、手術経験者の体験談を聞きたい」という
思いがつのりました。そこで私はふと、あるサイトを思い出しました。それ
は、名誉毀損の裁判沙汰などでよく名前の挙がる、某巨大掲示板。どうも私
には、特定のマニアックな人が見るサイト、というイメージが強く、ほとん
ど見たことがなかったのですが、ここなら眼瞼下垂に関する掲示板もあるか
もしれない、と思いついたのです。スレッドタイトルで検索してみたら、案
の定、ありました。過去ログを読んでいくと、すでに手術を受けた人やこれ
から受けようとしている人たちのカキコが満載で、思ったほどマニアックな
香りも“荒れた”印象もなく平和な雰囲気でした。その掲示板を「お気に入
り」に入れて、自分で書き込むまではしませんでしたが、時々目を通すよう
になりました。
するとある日、とある手術経験者が「オフ会」を呼びかけているではありま
せんか。文面からは、ごくごく普通の人が、自分と同じ手術をこれから受け
る人の参考になれば、という純粋な善意のもとにオフ会を、という趣旨がう
かがえました。その掲示板にかなり抵抗を感じていた私にとって、いきなり
オフ会というのはけっこう勇気のいることでしたが、その頃にはカキコの常
連=コテハン(固定ハンドルネーム)の人たちに親しみを持ち始めていまし
たし、冷やかし参加を避けるため、フリーメールのやりとりで簡単に自己紹
介してから待ち合わせ日時を伝える、という提案は非常に良識あるものに思
えたので、試しに参加してみることにしました。
●○●『顔にメスを入れる』ことの意味●○●
どんな人たちが来るんだろ…? と、ソワソワ・ドキドキしながら参加した
結果は…。なんとこれが、「すっごく楽しかった」のでした! 一応、個人
的な病気の話だし、手術前後の写真を見せてくれる人もいたので、場所は人
目が気にならないところ、ということでカラオケBOXの個室となったのです
が、カラオケ屋に長時間いてまったく歌わず・飲まずも初めてなら、コワい
世界と思っていた掲示板のオフ会に、1人で参加したのももちろん初めて。
まさか自分が、コテハンで呼び合っちゃったりしながら、すっかり打ち解け
ておしゃべりしているなんて! 人生、何が起きるかわからないもんです。
そこには、ある種の不思議な連帯感が芽生えていました。友人に「これこれ
こういう手術をするんだ」と説明しても、「ふーん。で、それって要はプチ
整形なんでしょ?」で片づけられてしまう言いようのない脱力感や、手術し
たことを伝えていない人から術後に向けられる「もしかして…(プチ?)」
という好奇の視線、などなど、些細なようでも本人には気になる、手術その
ものだけでなくそれに付随する心配事をわかりあえる、というのはやはり大
きかったようです。切って縫うのが、まぶたではなく腕や足なら、私たちは
きっとそんなにナーバスにならなかったはず。「顔にメスを入れる」ことの
意味や、顔という部位の特殊性について、考えずにはいられませんでした。
オフ会の後日談としては、一部の参加メンバーとは、お互いに手術が無事終
わった今も、時々メールのやりとりをしています。遠いので頻繁に会うこと
はできませんが、機会があれば、向こうがこっちに遊びに来たり、私があち
らに出向いたりできればいいな、と思っています。ほんと、人の縁って、不
思議ですね。 【つづく】
★次回は・・・ まな板の鯉、いよいよB形成外科へ!
「診察&手術」編です。お楽しみに!
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