更新日:2004.10.10 

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眼瞼下垂・手術体験ルポ 「二重まぶたで肩こり治る」って、ホント??
by naa 


 ▼お披露目 編

 ●○●ヒマなのに目を使えないって結構ツライのね●○●

  手術が終わりに近づいたというのに、こんな時にトイレに行きたくなってし
  まった私。なんで手術前に行っておかなかったの? と思われるでしょうが、
  もちろんちゃんと行っておいたんですよ。予定より時間がかかった(4時間
  くらい?)のと、緊張がゆるんだ途端に行きたくなってしまったのです。先
  生もさすがにちょっとアセりながら、「もう少しだけ我慢してくださいっ。
  ここさえ縫ったら行けますからっ」と、有無を言わさずせっせと針を動かし
  ます。縫合後は、本来ならまぶたにガーゼを貼って出来上がり、なのですが、
  縫い終わった瞬間、手術着のまま一目散に手術室隣のトイレに駆け込みまし
  た。もし他の患者さんが通りかかってたら、さぞかし奇妙な光景に映ったで
  しょうね…。「ハ〜間に合った、よかった…」とあらためて手術台に戻り、
  ガーゼを貼ってもらって、無事に手術は終わりました。

  サングラスに帽子といういでたちでそそくさと家に帰ると、さっそく看護師
  さんに言われた通りアイスノンでガンガンに患部を冷やします。よく冷やす
  と、腫れが少なくて済むらしいのです。ガーゼを剥がすのは、翌日の診察の
  時。それまでは、どんな状態になっているのか自分でも見ることができませ
  ん。麻酔が覚めて感覚が戻っても、痛みはほとんど感じませんでしたが、ま
  ぶたをクリップで留められたような、ギュッとひっぱられてるような感覚は
  ありました。今日だけは家で安静にしておこう、と思っても、本を読んだり
  テレビ・ビデオ・ネットを見るのは目が疲れてしまいます。メガネをかけて
  も、まだ焦点がぼやけていてよく見えません。目を使わない暇つぶし方法、
  といえば音楽くらいしか思いつかず、ベッドでボーッとしながらひたすらCD
  を聴いていました。その日はお風呂にも入ることができず、緊張疲れもあっ
  て早々に床につきました。

 ●○●防犯カメラに挙動不審な人物が…●○●

  翌日、ふたたびB形成外科で診察を受けました。ガーゼを外し、私の顔を覗
  き込んでくる先生と、至近距離で目が合います。
  「…うん、いいですね。腫れてますけど、普通これくらいは腫れますから」
  手鏡を見せてもらったら、んまあ! なんてグロテスク! …というほどで
  もなく、余裕で見られる範囲内でした。ちょっと赤黒くて、遠目に見れば、
  殴られたの? ていう程度かも。一週間後の抜糸まで、もちろん外出時には
  サングラスは欠かせませんが、思ったほどひどくなかったので一安心でした。

  診察の帰りに、そうそうお金を下ろしに行かなくちゃ、と銀行に立ち寄りま
  した。いつものようにATMの前に立ち、振り込み手数料やら営業時間やら
  が書かれた目の前の鏡面ボードに映る自分を見て、ハッとわれに返った私。
  これって、かなーり、不審人物? だって、夏でもないのに真っ黒なサング
  ラスに、目深にかぶった帽子ですよ! どう見ても絵に描いたような犯罪者
  やん、と気付いたら笑えてきて、ニヤニヤしながらお金を引き出していた私
  の姿は、防犯カメラで見るとさぞかし怪しさ満開だったはず。銀行さん、ゴ
  メンナサイ。悪意はなかったんです、お許しを。

  それにしても、家でマジマジと鏡を見ていると、まぶたにビシッと並んだ縫
  い目がまるでギョーザのよう。おまけに糸は黒。透明の糸ならもっと目立た
  ないのに、と思いましたが、黒だと抜糸の時にわかりやすいのかも。腫れと
  内出血は日を追うごとにみるみるひいていきましたが、とにかくこの黒いス
  テッチがなくならないことには、サングラスなしで外出することもできませ
  ん。術後の一週間は、引きこもりというほどではないですが、なるべく人に
  会わないように取材などが発生する仕事も控えて、おとなしーく過ごしてい
  ました。ようやく明日が抜糸、という日に、いつもの取引先から「打ち合わ
  せに来い」という電話がありましたが、「まだ糸ついてますけど、それでよ
  ければ」と言ったら、「…やっぱり抜糸してからでいいよ」と言われてしま
  いました。こういうのってなぜか男性のほうが、気持ち悪がって見たがらな
  い人、多いんですよね。うちのダンナは「おおっ!」と最初に叫んだくらい
  で、後はわりと平気な顔してましたが、実は平静を装ってくれていただけだ
  ったのかも。何しろ、寝起きの時の腫れ具合(が一日で一番ヒドイ)は、自
  分でも鏡を見るのに勇気がいったくらいですから。

 ●○●もしかして、プチ…? 疑惑●○●

  抜糸も無事に済み、サングラスでなく普通のメガネでも外出できるくらいま
  で落ち着いてきた頃、初めて友人と遊びに出かけました。手術のことは話し
  てあったので、私の顔を見ても「ああ、ちょっとまだ腫れてるねえ」という
  以外にさしたるコメントもなく、拍子抜けするくらい反応が少なくてホッと
  したような、ガッカリしたような。「顔の印象がすごく変わった」と言われ
  ることを恐れていたくせに、「まったく変わらない」と言われるのも、せっ
  かく手術したのに何だったんだ、と損した気がしてしまいます。そんなに手
  術前と変化がないのかしらん? と思っていたら、やっぱりありました。

  その日、その友人と二人で行ったいつものバーで、マスターとひとしきり雑
  談した後、「私、ちょっと変わったと思いません?」と聞いてみたら、私か
  ら話を切り出されてほっとしたように、「あれっ、そうそう! 何かいつも
  と違うな、と思ってたんだよ〜!」とダイレクトな反応が。これこれこうい
  う手術をした、と説明すると、「な〜んだ、実は『もしかしてプチ整形…?』
  とか一瞬思ったんだけど、まさかねえ、って思って言えなかったよ〜」

  ということは、わざわざ手術の説明をするほどでもない間柄の人や、仕事や
  買い物などでちょっと顔を合わせる程度の人たちも、やっぱり私を見て同じ
  ように「もしやプチ…?」と感じていたのかもしれません。家族や友人たち
  の「思ったほど印象変わってないよ」「全然不自然じゃないよ」というのは、
  ただの思いやりだったのですね。しかしそういった「もしや…」的反応も、
  時が経つにつれて見られなくなりました。術後半年経って会った人には、気
  づかいからではなく本当に「え? 何が変わったの。髪型? それともちょ
  っと太ったとか?」と言われたくらい、手術したことはわからなかったよう
  です。腫れや傷跡が完全に消えてしまえば、ちょっと目が見開いたり二重の
  幅が微妙に広がったことくらい、自然に馴染んでしまうものなのですね。

                              【つづく】

 ★次回は・・・ はたして、本当に「二重まぶたで肩こり治る」のか?
          「術後の変化」編です。



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