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▼その1
若い頃、人生はデパートみたいなものだと思っていた。あれもやりたい、こ
れも欲しい、あそこに行きたい……。いろいろな選択肢がショーウィンドー
に並んでいて、気分に応じてチョイス。時間は、たっぷりあると信じていた
から、早々と子どもを産んだり、正社員でがんばる友だちを「地味な人生〜、
お疲れさま〜♪」と、顔には出さないがバカにしていた。
で、何してたかというと、ずっと演劇してたのだ。いわゆる小劇場ですね。
ゲ・キ・ダ・ン。フリーターの走り。私立大学に通って親の金を湯水のごと
く使っておきながら、フリーター。同棲後、結婚はしたもののず〜っと子ど
もは産まず。はい、これで20代まではいけました。ダンナをゲットしていた
し(ズルイ経済依存)、コピーライターのバイトでそこそこ稼げたし。
劇団生活も楽じゃなかった。制作費を集めるのが大変だし、劇団員の気持ち
をつなぎとめるのも大変だし、戯曲書くのも苦労だし、生活は荒れるし……。
で、40歳。子どもひとり、劇団も解散して、気がつくと「専業主婦」。
え〜!!!!専業主婦〜!!!人生はデパートではなかったのか?おいおい、
今、私の陳列棚には、洗濯と掃除とオムツ換えと買い物くらいしか並んでな
いぞ!これって、ひなびた田舎のオンボロ店じゃん?え〜??ずっと、この
まま?おまけに40〜??………絶・望
あ、そうか。ツケね。人生のツケね。
内省的になった私は、しばらく淡々と(内実は不平タラタラで)子育てと家
事をし、ヒマな時間にネットをのぞくようになった。この「手」に確かな仕
事が欲しいと、切に願った。私の人生、デパートじゃなくていい。貧相な専
門店でもいい。ちゃんと売り物があって、お客さんが買いに来てくれて、細々
とでも稼げればそれでいい。……まあ、こうして40にしてはじめて、「人生
のお客」から「人生の店主」へ変身していったのです。
んで、どうなったか? 続きは次号で☆
高齢SOHOの諸君、頑張ろうではないか!!
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