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▼その5 ライターとしてやっていくべ!
ネット上で最初に得た仕事は、分譲マンションのカタログの間取りコピーで
した。SOHO支援団体のサイトに出ていた求人情報に応募し、トライアルを受
けて採用されたというわけ。「今日、これから打ち合わせに来てもらえます
か?」と電話をもらい、あたふたと子連れで出かけたのを覚えています。夫
と南森町で待ち合わせして、娘を渡したのですが、その後彼ら親子は、豪勢
なイタリア料理を食べに行ったらしく、金銭的には大きなマイナスに。安い
仕事のために、多大な(おおげさだな)出費をして、「何のために働くんだ
かぁ」と、ため息をつくことになります。
いざ、オフィスに入ると、担当の女性が出てきました。私より15歳は若い!
打ち合わせ用の椅子に座って見回すと、全員が、ヤング!お兄ちゃんとお姉
ちゃんばっかり!かつてアルバイトをしていた会社に出入りしていた、印刷
屋のおっちゃんを思い出しました。当時、25歳だった私は、おっちゃん相手
にいろいろとしゃべったなあ。そうか、そうか。今や立場は逆転して、私が
あのおっちゃんの立場か……。「出入りのおばちゃん」は、深い感慨を覚え
ながら、出されたコーヒーを飲んでいました。ヤングな担当者は、年齢差に
臆する私を前に、年齢差にぜ〜んぜん臆することなく、契約書を示し、サイ
ンを求め、仕事内容の説明をしてくれたのです。
応募メールやトライアル段階では、住宅間取りコピー熟練者を装っていまし
たが、実は、ほとんど経験ゼロでした。家に帰ると、あわてて物置から、分
譲マンションのチラシを引っ張り出し、似たような図面を探して、用語を覚
えながら書きました。まあ、なんとかなるものです。次第に、図面の見方も
わかるようになり、専門用語も頭に入って、スムーズにこなせるようになり
ました。この会社との仕事は、電話でオファーが入って、ファクスか宅急便
で図面を受け取り、締め切りにメールとファクスで納品する、というスタイ
ル。最初にチャンスを与えてくれた、この会社には、今もとても感謝してい
ます。
この頃、同時に、いくつかのメーリングリストに参加しました。W-SOHOやこ
の関西支部もそうです。あと主婦たちが作るメーリングリストにも入りまし
た。その主婦たちのメーリングリストで、マーケティング会社の求人を発見。
得意のテープ起こしの仕事です。テープ起こしは、広告プロダクションでバ
イト中に、山ほど経験しています。速い、正確!が売りでした。さっそく応
募し、採用されることに。当時は、ともかく 1つでも仕事を得るのが目的で
したから、とてもうれしかったなあ。最新IT機器の動向が勉強になるのも、
魅力でした。
下手な鉄砲、数打ちゃ当たる……は、本当だと思います。「この仕事、でき
る!」という確信はなくても、「できそう」「できるかもしれない」という
程度の動機で応募するほうが、何もしないより、ずっといい。あ、それから
年齢は、あんまり気にしないこと。若い人って、ドキドキさせるけどね。ほ
んと若いというだけで「権力」だから、参ります。彼らに、そんな気はちっ
ともなくても、若いというだけで、中年は臆してしまうでしょ。でも、若い
スタッフと何も友だちにならなくてもいいじゃないですか。昔みたいに、タ
メグチきいて、飲みに行く必要もナシ!ヤングな担当者もいつかは、年をと
るんです。出入り業者の気持ちを理解できる時がくる(笑)。な〜んか、こ
んな風にボチボチ始めて、 1人で仕事をする覚悟(おおげさだな)ができて
きた気がします。
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