更新日:2004.08.10 

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SOHOと年齢 実録だよ♪ 40歳からはじめるSOHO
by NON 

▼その8


  「CNET JAPAN」のメルマガを毎朝、読んでいる。といっても、全部わかるわ
  けじゃないので、理解できるものだけ…。7月29日の梅田望夫氏のコラムは、
  面白かった。タイトルは、「ある米国スタートアップ企業のセールスマンの
  日常」。上り調子の企業だけにセールスマンは多忙だ。それこそ、国内を飛
  び回っているんだけど、そこはアメリカ。日本人の感覚でいうと、ほとんど
  毎日「海外旅行」しているみたいなものだ。びっくりするほどの移動距離!
 
  梅田氏のまとめが興味深い。ちょっと長くなるけど、ママ引用しよう。

  「こういう『時間の流れ方』というのは、見る人によって感じ方がきっと違
  うのだろうと思う。ジョンの肉体的疲労をイメージして、それだけでげんな
  りしてしまう人もいる一方で、『アメリカのセールスって、車の中や飛行機
  の中でずいぶん 1人で自由な時間があるんだな、好きな本を読んだり、好き
  な音楽をたくさん聴いたりできそうだな』なんて感じる人もいるだろう。」

  なるほど。その上で、「そういう直感はだいたいの場合とても正確なので、
  職業選択の際に、その職業に流れている「時間」について思いを馳せるのは
  とても意味がある。」と結んでいる。ハタと膝を叩いた。「その職業に流れ
  ている時間」との相性って確かに重大だな、としみじみ納得したからだ。

  ライティングが好きだからといって、全員がSOHOのライターになれるわけじゃ
  ない。同じように、全員が出版社や編集プロダクション勤務に向いているわ
  けでもない。現場を取材しながら書くのは得意でも、家でじっくり文章を練
  るのは不得手な人もいる。もちろん能力・才能という面もあるが、「そこに
  流れる時間」への適性も多いに関係していそうだ。

  私のように子育てしながら在宅でSOHOワークをする人間には、「自由といえ
  ばいえるが、公私の用事が雑然と散らばった時間」を得意とする人(雑然と
  した時間、仕事に手がつかないまま流れていく時間への耐性を備えた人)が、
  向いていると思う。一つのことだけに集中して 100%納得できるものを仕上
  げたいともがき苦しむ完全主義者や、雑然とした時間の流れに過剰にストレ
  スを感じる潔癖型の人には、かなり苦しいはずだ。

  町内の回覧板や新聞の集金や訪問営業や、優しい隣人の訪問にピンポンが鳴
  り続け、そばで子供が騒ぎ、ご飯は作ったものの片付けをしていないが「あ
  あ、しなくてはなあ」と気になっている…なんて一日を、「自由」と感じる
  か「自由がない」と感じるか?日中のツケを深夜の作業で払う睡眠不足な毎
  日を、これまた「自由意志」と感じるか、「不本意な義務」と感じるか?

  不自由と感じる人は、「子育て付き在宅SOHOライター」には、あんまり向か
  ないかも。でも、それはライターに向かないということじゃない。「オフィ
  ス勤務型」や「自宅事務所分離型」にスタイルを変えれば、OKってこともあ
  る。仕事への適性を考えるとき、能力にばかり目を向けがちだけど、「そこ
  に流れる時間」にも目を向けたほうがよさそうだ。一番不幸なのは、「耐え
  られない時間の流れ」に身を置いて仕事することだと思うから。



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