更新日:200504.10 

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■ライターの仕事部屋
by naa

▼VOL.1 「ライター」ってどんな仕事?


  以前、とあるサイトの掲示板で私が「ライターをやっている」ことをチラッ
  と書いたら、ライター目指して修業中です、という主婦の方からメールをい
  ただいたことがありました。
  「ライターって、実際のところ、どんな仕事ですか?」

  はて。あらためてそう聞かれると、どう説明してよいものやら。ライター=
  文章を書く人、というのは誰でもご存じですね。では、同じく文章を書くの
  が仕事の作家やエッセイストとは、どこが違うのでしょうか。

  一言でいえば、ライターが行うのは創作活動ではない、ということです。作
  家やエッセイストは「○○さんにお願いしよう」と名指しで原稿依頼が来ま
  すが、ライターは名前で仕事をするわけではありません。署名原稿(書いた
  人の名前入りの原稿)の場合もあるでしょうが、基本的には「この人でない
  と書けない」という種類の仕事ではなく、悪くいえば「代わりはいくらでも
  いる」ような類の仕事です。しかし、だからこそライターに求められるのは、
  「伝えるべき内容を正しく伝える力」と「誰にでもわかりやすい文章を書く
  力」です。つまり、作品を創るのではなく、文章の職人に徹するのがライター
  の仕事、ということになります。ヘンに個性が強く独特の文体だったりする
  と、逆にそれが邪魔になってしまいますし、書き手の個人的な感想や意見は
  あまり求められない場合が多いのです。

  じゃあ作家はわかりやすい文章が書けなくてもいいのかというと、もちろん
  そんなことはなく、きれいな文章が書けるに越したことはないのですが、た
  だ作家の場合は、独自のテーマ性を持っていることのほうが重視されます。
  時にはリアリティや臨場感を出すために、若者言葉で崩した文や読みづらい
  悪文が、わざと書かれることすらあるのです。そこまで作為的にではなく、
  万が一、天然で文章が少々マズかったとしても、要はお話さえおもしろけりゃ、
  編集者が何とかしてくれます(たぶん)。

  結論。作家は「下手の横好き」でもなれますが、ライターは「好きこそもの
  の上手なれ」でないと、まずムリということですね。     (つづく)



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