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▼VOL.1 「ライター」ってどんな仕事?
以前、とあるサイトの掲示板で私が「ライターをやっている」ことをチラッ
と書いたら、ライター目指して修業中です、という主婦の方からメールをい
ただいたことがありました。
「ライターって、実際のところ、どんな仕事ですか?」
はて。あらためてそう聞かれると、どう説明してよいものやら。ライター=
文章を書く人、というのは誰でもご存じですね。では、同じく文章を書くの
が仕事の作家やエッセイストとは、どこが違うのでしょうか。
一言でいえば、ライターが行うのは創作活動ではない、ということです。作
家やエッセイストは「○○さんにお願いしよう」と名指しで原稿依頼が来ま
すが、ライターは名前で仕事をするわけではありません。署名原稿(書いた
人の名前入りの原稿)の場合もあるでしょうが、基本的には「この人でない
と書けない」という種類の仕事ではなく、悪くいえば「代わりはいくらでも
いる」ような類の仕事です。しかし、だからこそライターに求められるのは、
「伝えるべき内容を正しく伝える力」と「誰にでもわかりやすい文章を書く
力」です。つまり、作品を創るのではなく、文章の職人に徹するのがライター
の仕事、ということになります。ヘンに個性が強く独特の文体だったりする
と、逆にそれが邪魔になってしまいますし、書き手の個人的な感想や意見は
あまり求められない場合が多いのです。
じゃあ作家はわかりやすい文章が書けなくてもいいのかというと、もちろん
そんなことはなく、きれいな文章が書けるに越したことはないのですが、た
だ作家の場合は、独自のテーマ性を持っていることのほうが重視されます。
時にはリアリティや臨場感を出すために、若者言葉で崩した文や読みづらい
悪文が、わざと書かれることすらあるのです。そこまで作為的にではなく、
万が一、天然で文章が少々マズかったとしても、要はお話さえおもしろけりゃ、
編集者が何とかしてくれます(たぶん)。
結論。作家は「下手の横好き」でもなれますが、ライターは「好きこそもの
の上手なれ」でないと、まずムリということですね。 (つづく)
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